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むずかしい説明になりますが、鉄の吸収率は食品の組み合わせによって影響を受けます。牛乳はカルシウムやリンの含有量が多いため、鉄と不溶性の複合物を作って鉄の吸収を妨げます。 また、牛乳を生後12か月以前の乳児に与え続けた場合、少量ながら消化管出血が起こることが知られています。その原因の一つは、牛乳たんぱくによるアレルギー反応を介した腸粘膜の損傷と考えられています。 つまり、育児用ミルクの代わりに牛乳を与えた場合、鉄の吸収が悪くなるうえ、消化管出血によって鉄を失うため、鉄欠乏のリスクが高くなります。鉄の欠乏が続くと貧血にかかることがあります。また、鉄欠乏が3か月以上続くと精神運動発達の遅れに関係する、という報告もあります。 その他考えられるのは、牛乳はたんぱく質、ミネラルの含量が多くて赤ちゃんの腎臓に負担をかけるということもあります。 ですから、母乳や育児用ミルクの代わりとして与えるのであれば、1歳を過ぎてからが望ましいです。
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